スティーブン・ホーキングに寄せて



今日、スティーブン・ホーキング博士が亡くなったとニュースが入ってきました。
本当に残念ですが、博士の病状を考えたならば、苦しい中、本当によく頑張られたと思います。
そして、お疲れ様でした。あと、心からお礼を言いたいと思います。
彼の論文や学についての話はほかのサイトに任せるとして、実は僕が宇宙論というものに興味を持ったのは彼のおかげでした。
小学生か中学生のころ、彼が書いた宇宙論の一つ、ベビーユニバースについての本だったと記憶していますが、親から買ってもらい、またくしくも同じ本を親戚の叔母から買ってもらい、何度も何度も読み返したのが僕が宇宙論や物理学、量子力学への入り口になりました。
彼の発想は正直、アインシュタインを超えているのではないかも、と思いますし、こんなに頭のいい人が人類にはいるのだと驚きました。彼のおかげで人類の宇宙への理解は1世紀は早まったのではないだろうかと思います。
近年、博士の発言は日本ではあまりメディアに取り上げられることは少なくなりました。実際に、彼は発言をしてなかったのではなくて、宇宙論というものよりも、もっと幅広い人類の未来に対しての提言と警告をしていたのですが、その内容が非常に「予言的」なものが多く、また多くの日本人は「宗教くさい」と感じるものが多くなり、今のマスメディアとはそぐわないということで取り上げられることが少なくなったてきたのだろうと予想します。
自分も彼の発言を海外メディアを読んでおりましたが、非常になんというか、先見の明がある方ですが、それが逆に災いしているような気がしてなりませんでした。
彼は人類の未来については大変な憂いを持っていたようです。

細かい内容はここで書くことはしませんが、このままでは人類はそう遠くない未来に、自然の驚異か、または人類とは異なる文明によってことごとく滅ぼされてしまう旨を多く警告しています。そのために多くの備えをしておくことが必要であるとも言っています。
ハルマゲドンクラスの大災厄が人類を襲う、それも科学的な見地から。そんなことを真正面から向かっていうのは彼ぐらいだったでしょう。今の科学界ではタブーとされていることもどんどん発言していたようで、その本心は人類にたいする深い愛情に満ちていました。
そして、この宇宙に対しての深い尊敬と、科学と知識を極めた者の独特な神への尊敬にも満ちていました。
彼の功績はもちろんそれだけではなくて、人類の宇宙に対してのものの見方を丸ごとひっくり返したこともあります。アインシュタインが相対性理論で私たちの科学をブーストさせたように、またホーキングも科学をさらにブーストさせました。
ホーキング博士の論文は、今現在の普通の生活をしている私たちには、あまりなじみがないので、ピンと来ることはありませんが、その業績は偉大です。人類が宇宙に進出するようになっていけばいくほど、彼の宇宙論というのは、賛美されるようになると思います。

ホーキング博士、あなたは本当にすごい人でした。
あなたが予想もされない、世界の東の果ての小さな国の、小さな少年に宇宙のことを教えてくれたのはあなたでした。
僕は感謝しています。
あなたの同じ時代に生きていたことを心から誇りに思います。
難病にも負けず、人の批判や批評にも負けず、自分の信念と信じたことを貫いたあなたはすごい人です。
また学者として、自分が間違っていたことをきちんと認めて公表もされました。
それは本当に科学を愛する者しかできないことです。
さようなら、博士。
あなたは今、きっと天国で自分の足で思いっきり走り回っていることでしょう。
そして、この言葉を叫んでいると思います。
僕も同じ思いです。

そう、この世界は素晴らしい!

さようなら、博士。