成宮寛貴さんとフライデーとの騒動について考えてみる
12月9日、俳優の成宮寛貴さんが雑誌フライデーの騒動一連から、芸能界引退を発表した。
という記事は見飽きているほどあちこちで見ています。
僕は成宮寛貴さんがどういう俳優か知らないし、相棒も見たことがないし、彼で唯一思い出すのは歯磨き粉のCMくらいです。
フライデーという雑誌も知らないです。名前は知っていますが、手に取ることはありませんし、せいぜい広告の見出しを見るだけです。
そんなどちらもよく知らない状態から、今回の騒動を見るのはどうか、と思いましたが、僕なりの考えをまとめるノートとして、今回のブログはスピ的な要素を極力排して書いて見たいと思います。
まず、思ったのは、とても悲しい出来事だと思います。
本当に悲しい。
今回の出来事に限らず、週刊誌のあり方には非常に問題があり、僕はフライデーを始め、そのほかの雑誌についても批難します。
まず成宮さんの引退表明のことですが、僕はこれは仕方がないことであり、大変気の毒なことだと思います。ツイッターの中には、
「自分の身に覚えがなければ、引退など必要がない」
「コカイン疑惑から目をそらすため」
などの声の他に、気になったのが、
「ハリウッドであれば、パパラッチとかゴシップにあふれているんだから、何を今更」
と言った類いのものでした。
僕はこれらの意見には賛同ができません。あまりに人の気持ちに配慮がありません。こういうことを平気で言えてしまうのは、今回のフライデーとなんら変わりがなく、僕は同調したいとも思いませんし、軽蔑してしまいます。
今回の引退の一件は、コカイン疑惑と一緒に出てきたものだが、一緒くたに捉えるのはちょっと問題があるように思います。
なので、コカインの話は別にしたいと思います。
彼の芸能界引退については、彼自身がセクシャリティについて話をされたことについて云々、と言っています。
セクシャリティも含めてなのですが、自身のことについて予期しないアウティング、というものは、非常にショッキングなものです。
僕も規模や内容は違うとは言え同じような事態に遭遇して大変動揺してショッキングだったことを覚えています。
人生において、このような事態に遭遇したのは覚えているだけで、大きなことで数回あります。そのうちの一つは、医療関係者によってです。
人のことを勝手に喋る時、話す側はそれほど大したことだと思っていません。それに自分が悪いとも思っていませんし、場合によっては優越感すら感じているでしょう。自分の言葉がとてつもない破壊力をもって他人をキズづけてしまうことなど、実は予期していないのではないでしょうか。
もし予期をしていてやったのであれば、未必の故意、のようなもので、確信犯です。
「宴のあと事件」ではないですが、他人から見れば、公然の秘密だったり、 気がついているものだったりしても、それをやはり裏書きを持って知らしめる行為というのは、全く衝撃度が違います。
今回の成宮さんが受けた衝撃はいかようなものだったのでしょう。彼が芸能界引退したいと強引に申し出ても彼はちっとも悪くないと思います。
僕は、彼のことがとても心配です。
早まったことはされませんように、暗闇は続きませんから。
フライデーの他に、スポニチも変な見出しを出しているようで、実に嫌悪します。
人の秘密を暴いて商売にするやつは、人間として最低のクズです。
今回のフライデーがやらかした一連の騒動は、実に罪深いものです。天網恢恢疎にして漏らさず、と言いまして、かならず、回り回って自分たちに返ってくると思います。だから、あれこれ手をこまねくのではなく、静かに見守っていれば、間違いなく自分たちがひどい目に遭うでしょう。
売り上げやお金は大事です。だってそれがないと生活できない社会システムの中に生きていますから。でも、これは幾ら何でもないでしょう。過去の記事もそうですが、本当に首をかしげることばかりです。心が痛まないのでしょうか。
僕は、こう言った週刊誌などに最大の非難をします。
こういったものに関わる全てものが、自分の愚かさに気がつくといいと思います。
そんなにそんなことまでして売り上げやお金が大事なら、それを抱えて棺桶にでも入るといいと思います。
お金儲けが悪いとは言いません。
お金は一種のエネルギーなのですから、良い悪いとかそんなものはなく、問題はどうやって手にし、どうやって使ったのか、それが問題なのです。
その人が嫌だと言えば嫌なのです。それをどうしても暴きたいのであれば、それ相応の
覚悟を持って挑むべきです。今回は、その覚悟があったものだと、フライデー側にあったものだと思います。もし、あろうがなかろうか、その反動のエネルギーはきっと恐ろしいものになると思います。
僕は、成宮さんに深く同情します。
それと同時に、挫けないでほしいです。きっと、まだ良いことはあるはずだから、絶望はしないでほしいです。
筆舌にし難い、そんな思いが胸にいっぱいです。