12月7日は、初めて霊授(レイキのアチューンメント)をしていただいた日。
今から一年前、一番辛い空亡を抜けようかとしている、この日、僕は初めてレイキのアチューンメントこと、霊授を受けに、今の師範のところに行きました。
僕はNPO法人日本レイキ協会の師範からレイキを教わっているのですが、この日のことはすごく忘れられない日になっています。
僕とレイキの出会いは、遡ること、かなり古くなります。
小学生くらい、または中学生くらいに辞書でREIKIの文字を見つけて、
「なんだろう、日本語みたいだな」
と読んでいた記憶があります。
それから十年後くらい、自分が手にしたのはレイキの本でした。しかし、その時は、なにか勢いで買ってしまって、レイキの重要性などは全くわからない状態でした。一読をして放っておいてしまっているのを覚えています。
それからまた十数年、僕は、人生のとても苦しい時期にレイキに出会いました。後々わかったのですが、自分が空亡、または天中殺と呼ばれているとても苦しい時期のまっただ中にレイキを思い出したのです。きっかけは覚えていません。でも、いつも頭の片隅に、レイキの二文字がありました。
勇気を出して、レイキをしてみよう。
そう探しだしたのですが、レイキは実はかなりメジャーになっており、出るわ出るわ、もうちゃんとしたところから怪しいところまで、一体とこが正しいのか全くわかりませんでした。
おかげでレイキの簡単な歴史的な流れまで勉強することになり、自分の家の近くで出来る限り商売が絡んでいないレイキをやっているところ、また、個人は避ける、という感覚でやっていると、日本レイキ協会がありました。NPO法人ということもあり、
僕は、直感でここに決めました。
結論から言えば、間違いがなかったのです。
この時、健康上の問題が発覚しており、自分も健康というものに対して大きく意識が変わった時期でもありました。同時にとても精神的につらい時期でもあり、自分の中でもかなり衝撃的な出来事が立て続けに起きてしまい、正直、死んだほうがいいんじゃないのか、と思うくらいでした。
仕事でも迷惑をかけ、プライベートでも打ちのめされ、僕には人生というものがどうしても、辛く苦しい、まるで、酷い罰のように感じていた時期でもありました。
この時に、ツイッターのフォロワーさん、特に、東京のKTさん、KZYさん、それからHさん、その他、多くの方々に支えられました。たくさんのフォロワーさんが離れていく中、こんな僕でもつながってくれていた方々、そして毎日励ましてくれていた方がいたのは、今になってですが、なんとありがたいことなんだろう、と心から感謝しています。
そういった方々に支えられ、どうしようもないくらい心も体もボロボロになっていきながらも、レイキにたどり着いたのです。
親との確執というか、互いの理解の距離にもより、自分の持ち物の殆どが捨てられてしまって、僕にはもう何もなかったような気がします。
何もかも無くなって、無くして、初めて分かることってたくさんあるんだなって正直思いました。
またこれは空亡のことで記事をまとめますので、その機会に内容は譲るとします。
レイキのアチューンメントを申し込み、なけなしのお金を握って目的地に向かいました。
当日、早く場所についてしまったので、近くのコンビニで時間を潰そうと思いました。その時にフレンチブルドックが繋がれており、犬好きな僕は何も思っていなかったのです。
コンビニの中のお客さんの飼い犬なようで、別に一見するとおとなしいように思いました。自分も犬を買っているので特に犬が怖い、ということはありません。
ぼうっとしていて、コンビニの側にいると、右足に突然、激痛が。
えっ、
と思い、見たら、フレンチブルドックが噛み付いています。
かなりしっかり噛みつかれていて、ジーンズの上からでも痛かったです。
ええーっ
と思いながらも、倒れこむと、フレンチブルドックは首を振ろうとしているではありませんか。これはあかん、と思い、手で払いのけました。
繋がれている縄の長さが自分が予想していたよりも長く、またなぜ噛みつかれたのか、未だにわかりませんが、もしかしたら、自分の飼い犬の匂いに反応したのかもしれません。
レイキの講習会は時間厳守、と書いてありました。
始まるまで、あと数分、もう移動しなければいけません。
しかし、これはほうっておくこともできません。ジーンズを捲し上げると、噛み跡はっきり、歯型がいい感じで皮膚にあります。しかも出血している。かなり深く噛まれたようで、本気で噛んでいるのがわかりました。その時に写真も撮ったのですが、未だに、
わあ、犬の噛み跡w
とわかるくらいです。
時間が迫り、どうしようか、と思っていた時に、コンビニからジャージ姿の女性が。そのフレンチブルドックの綱を解いたので、飼い主に間違いありません。声をかけると、飼い主というので、噛みつきましたよ、と伝えると、
「うちの犬はそんなことしません」
と一蹴。わかりますが、噛み跡(血がだくだく)を見せると、
「周りの人みました?、ねえ、そこの人、噛まれた時みましたか」
「信じられないのはわかります。自分も犬を飼っていますので。でも、噛み跡を照合したら、一発でわかりますよ」
時間がありません。
どうしても本人は信じられない、ということで、この場で警察を呼んでも良かったのですが、レイキのアチューンメントは諦めることになります。
僕は絶対にこのアチューンメントは諦めたくなかった
のです。運命の分かれ道で、今までの経験から、強い邪魔をされているのがわかりましたが、僕の決心は固く、絶対に譲れないものがありました。
「僕は治療費や慰謝料の請求はしません。そんなことは考えていません。しかし、あなたのこの犬が噛んだことは事実です。名前と連絡先を交換してください。僕はとても大事な用事があるので、今はそちらに行きたいのです」
と言い、連絡先を交換しました。
実際に、治療費も慰謝料も請求していませんし、警察にも届けていません。そうしても良かったんですが、だって犬が処分されてしまうかもしれませんから、それは嫌だったのです。
走りました。
とりあえず、三分前。
急いでベルを鳴らし、教室に入れさせていだきました。足は痛いです、血が流れているのもわかりますから、教室を汚さないように気をつけて、また、噛まれたことも告げてレイキの初級講座に入りました。
ここで、僕はレイキの凄さを一つ体験することになります。
教室入ってから、痛みがどんどん消えていき、最終的には全く痛くないのです。
実は教室に入るまでが大変だったのですが、入ってからは、ちっとも痛くなくなってしまい、真剣に講義を受けている間は全く忘れていました。
レイキのアチューンメント、霊授が無事に終わりました。
正味、約5時間です。
本当に嬉しかったです。
こんなに嬉しいのは、数年ぶりだったのかもしれませんでした。
今でも、あの時の感覚を思い出すと、嬉しい、という気持ちで心がいっぱいになります。
師範とも縁が繋がれ、とりあえず、その日は終了。
教室を出たら…なんだこれ、痛いぞ。
そうなんです、痛いんですwww
当たり前で、ジーンズめくったら血だらけでしたw。でも、いい加減、出血はとまっていて、なんというか、治りかけているような感じがしました。
え、怪我ってこんなに簡単に治るものだった…っけ??
と思いながらも、イタタタ…やっぱり痛い。
もらった連絡先に電話をして、
「きちんとあって話したい」
と伝えると、
「嫌です」
と一言。
まあ、女性ですし、見知らぬ男性と話をするのは嫌なんだろうし怖いだろうと察しが付きました。そこで一旦話は終わり。病院に行きたかったのです。
自分は出血を伴う怪我をしたりしたら、連絡するように、と言われていましたので、まずはそちらに電話を。もちろん、時間外でしたが、大きな病院ですので、第三次救急にも指定されているところなので、今から来て、緊急外来で見てもらってください、とのこと。急いで病院向かいます。その間、痛みは強くなっていき、かなり痛いかも、と思いながら病院につきました。
中に入って手続きをすると、すぐに案内され、ERの医師が僕のカルテを見ながら、傷に具合にと確認していきました。
「かなり、深く噛まれているね。筋肉にまで達しているから、大型犬でなくてよかったけど、これは相当痛いはず。いつ噛まれたの?、え、かなり時間経っているね、よく痛みに耐えたね」
と言われながらも、あれれ、痛くなかった時間が長かったようなwww、と思いながらもやっぱり痛い。
いや、レイキはすごいな、と、改めて病院で実感したのでした。
ERの先生はカルテを見ながら確認し、傷口を洗浄して、破傷風の注射などしてくれました。
「君は少し特殊な体質だから、必ず、明日、またここに来るように」
と言われ、一晩は様子見。
流石にいたいな、と思いながら、病院の待合室で休憩をして、その時に犬の飼い主に連絡をして、病院に行き、いま治療が終わって、確認のために明日来い、と言われているので、もし謝るつもりがあれば、来てください。何も請求はしませんので、安心してください。と伝え、家路につきました。
帰宅中、車の中で、レイキは本当にすごいな、と思いながら、自分はこれからこのレイキをきちんと習得していくんだ、と心に誓った一日でもありました。
その日から変わったことといえば、手が温かくなったことです。
今まで、手はすごく冷たくて、知っている人曰く、死体みたい、なんて言われたことがあるくらいなのに、なぜか、その日からすごく手が温かくなりました。
今ではレイキの通りがよくなって、ぽかぽかしていたんだなぁ、と染み染み思います。
今でも手は温かいのです。
一年前、あの日から、僕の人生は大きく変わっていきました。
とても良い方向に。
犬の飼い主のための名誉のために、書きますが。
翌日、病院で診察を受けたあと、いらっしゃいましたよ。
お金も請求してしません。
ですが、その方は、こころばかりで、といい、お菓子を差し出されました。
ジャージ姿とはまったく違う姿なので驚きましたがw
そこで、犬のことは終わりです。
甘いなあ、と思う方いらっしゃるかもしれませんけど、僕はきちんと心を示してくれたら別にこだわりません。もっともっと他人に酷いことをされて、謝りもされなかったことたくさんありますから。
その点だけ考えても、きちんと謝りに来ていただけたあの女性には、見習うべきことがたくさんあると思います。
あれから、一年ですか。
あの時に、もしも警察を呼んでいたり、レイキのアチューンメント受けてなかったら、僕はこんなふうではなかったでしょう。よくて、もっとひどい状態、悪ければ自殺していてもなんら不思議はありませんでした。
この一年で得たものは、人生の宝物ばかりです。
この一年で心から大事だと思ったのは、人のご縁でした。
これからもレイキを通じて、また、そうでない状態でも邁進していきたいです。
僕達はこの世界の一部であることに感謝をして、もしも自分が悪いものを受け取ってしまったら、いい状態にしてまた世界に返してあげたいです。
レイキを始め、人様をはじめ、僕はたくさんの御恩がこの世界にあります。
少しでもいい形で返せたら、そんな気持ちで一年を迎えることができましたことを報告させていただきました。