Linux Mintを使ってみて。

今、この文章は、Linux Mintを使用して書いています。
すごい時代になったものだな、と関心しながら書いているのです。

私とLinuxが出会ったのは結構昔で、まだまだLinuxというと、CUIが原則でX-Windowsなんて見たこともなかったようなころでした。それから、LinuxはX-Windowシステムと出会ってGUIを獲得していき、本当に今では使えるレベルにまで昇華したと言えるのではないでしょうか。

今、私が使用しているパソコンは、まあ勉強用に、と思っているのですが、ThinkPad X121e AMD APUのものです。これがまたとても厄介で、Linuxにはこれでもか、というくらい優しくない。

このLinux Mintを入れる前には、Vine Linuxを入れていたのですが、まあ、これがインストールして起動するまでに、数日かかったのは忘れもしません。要はBIOSというか、UEFIで、AHCIにしていたのが間違いで、これをCompatibliy にしないとインストールはできても、実際には機動できないというまたこれが原始的なレベルでの間違いに気がつくまで本当に悩んだものでした。

ちなみにこのLinux MintもAMDのAPUではUEFI関係で問題があり、なんというか、UEFI上でLegacy関係を先にブートするようにしないといけない、つまるところ、BIOSでブートしなければまったく起動しないということでした。もちろん、各OSはUEFIをサポートしていると思いますよ。ただ、このThinkPad X121e AMD APUのものでは、ということなので、多分、AMDのAPUを搭載しているPCで、Linux起動しようと思うならば、まずもって、AHCIとLegacyの項目はよく注意をしておくことが必要だ、と言いたいだけです。なかなかに難題でした。

今は日本語入力はAnthyで書いていますが、GoogleのMozcよりも挙動がワープロに近いためか私としては使いやすい感じを受けています。

AMDのAPUというのは確かに効率がよいように設計されているのですが、その代わり大事なリソースを共用することで大幅にパフォーマンスが落ちているように思います。またアーキテクチャが特殊なためか、LInuxには優しくなく、元々搭載していたWindows以外を使おうとすると、かなり工夫が必要かな、とも思います。そんな前提があるので、まず軽いOSを探していました。いままで、このX121eでUbuntuを初め、ほぼ主要なLinuxのでディストリビューションは試したのですが、どれもはっきり言って重かった。

と書いていて、Puppyの存在を忘れていました。そういえば、あれもインストールはできたものの、起動ができなかった一つでしたが、Vineを攻略できたので、同じ方法で使えるかも、と今思い浮かびましたので、今度時間があればやってみたいと思います。
しかしあれですね、ChromiumOSまでインストールしてみたのですが、実際にこのようにBloggerで文章が快適に入力できたのは、VineとこのMintだけのような気がします。
あとは入力にまごついたりして、ちょっと使用するのに耐えられなかったように感じます。

Mintの残念なところは、日本語化するのに一手間かかるところです。まあLinuxのコマンドになれている人ならばなんのことなしにできるでしょうが、UbuntuのJapanese Teamはすごいんだな、と関心をすることになりました。もっとも、Ubuntu自体は重いので、このX121eにはあまり向きませんでしたが。Mintも非公式ながら日本語にローカライズしたものが公開されているようですが、実際に日本語サポートが最初からついた、もしくはローカライズされたものがあれば、もっと普及するのにな、とは感じるところではあります。

Linuxを使用していて、これがWindowsに勝てない障壁だな、と思うのは、今のところ2点です。

まずは電源管理。
ノートパソコンに入れているLinuxですが、Windowsはハードウェアサポートも相まってすばらしい電源管理、効率化を計り、またちゃんとユーザに対して電源のことなどを通知してくれます。もちろん、その他にも電源管理に関して工夫もたくさん見られ、安心して使うことができます。
しかしLinuxはその点甘い。
電源が長くなる、短くなる、というのは分かるのですが、そういうことの前に、きちんと電源管理していますよ、という通知というか、表現を提供して欲しいな、思います。アプレットとかもいいんですが、実際に後どれくらい使用でできるのか、という通知があればなお良いのでは、と感じます。

もう一点は、プリンタへの対応。
これはいただけません。
ビジネスで使用したい場合、今の時代、どうしたって印刷するという行為は外せません。紙に印刷して書類として先方や自分に残しておく、管理をする、というのは結構あったりします。全部オンラインで電子的に済ませれればそれは問題なのですが、量販店にズラッと並んでいるように、まだまだプリンタの存在は外せません。
その割には、正直Linuxは疎い。
WDMみたいなモジュールが作れないものか、と思うのですが、この辺ハードウェアメーカの協力がないと苦心惨憺するのでしょうから、難しいものだ、と思うのですが、やはり最低限の印刷でいいのでサポートがあればありがたい、と思うのです。

贅沢な要求ではある、と思うのですが、実際にLinuxを身近に利用していて思うことでした。

しかし、
本当にLinuxは素晴らしい。
確かにまだまだ一般には普及しないし、企業がリリースするような安定性もないし、カーネルはともかく、GUIが様々、多種多様でおもしろい。それがまた逆に一般の利用者に躊躇させる原因デモあるのですが、こればかりはもっと一般の人がLinuxについて知ってもらう、勉強してもらう必要がありますから、働きかけをやめないで根気強くいっていったらいいと思います。

思えば、Linuxを初めて触ったとき。
CUIの黒い画面を見て、これはどうしたら使えるんだ、と、子供ながら苦心をしたものです。
X-Windowシステムが導入されたときなんか、コマンドから
startx
みたいな感じでいちいち起動させ、×のカーソルを見ながら、へぇえ、と思いながら触っていました。
今では本当に素晴らしいOSになっていき、またその多様性も目をみはるものがあります。

実際にこうやって触っていて、勉強にもなりましたし、これからもこのLinuxは機会があれば触ることになるでしょう。

覚書のような感じになりましたが、今日はLinuxの使用感について書いてみました。