四季の足音



他の人はどうか知らないけど、僕には四季の足音がわかる。

足音といっても、それはひたひたと近づく音ではなくて、匂い、というものだろうか。
そう、香りなのだ。

四季それぞれに、香りがある。
別に
花の香りとか、そういうものではなくて、なんとなく雨が降る前のあのじんわりとした香り、水の香りと言うものに似ているのかもしれない。

昨日くらいのあたり、冬の香りがした。
雪の匂い、冷たい風の匂い、そんな感じのもの。

都会にいると、下水の匂いはするけど、こういった四季の香りはしないかもしれない。
田舎に住んでいる、自然が多いところに住んでいる特権、とでもいうのだろうか。

自然は五感で感じられるものだ。
視覚に頼りがちな僕たち人間には、もっと、それ以外のもので自然の移り変わりをかんじることができるようにしたいと、ふと香りに酔いながら思う。