AIIBの創立メンバーに参加しなかった日本の判断は汚点になるかもしれない。

これは勉強不足があるかもしれないので、もしも至らぬところがあればご容赦されたい。
最近、中国指導によるAIIB、アジアのインフラを主体に行う投資銀行を創立しようとしているし、実際したといってももはや過言ではない状況になった。この創立の流れはどうやっても止めることはできず、あとはハードを待つだけだろう。
この設立に至ってはかなり各国の思惑があり、今では創設メンバーは57カ国に及ぶ。
詳しくはニュースサイトに任せるとして、そもそも流れが変わったのは、イギリスが参加表明したことから一気にヨーロッパ諸国や関係諸国が流れ込んだ。実質イギリスが保人になったようなものだと思われる。ここから中国が勢いづいて、参加表明国をよく集め、日本には気持ち悪いくらいに気を使いだした、といっても上から物言いますという感じなのだろう。
さて、歴史を少し知っている人だと、イギリスが中国の後押しとは臍で茶がわかせる、といったところだろう。本当に趣味の悪い冗談のような話だが、おそらくこれは実際に趣味が悪いというより不気味といったところだろう。
日本はアメリカに倣い、創立メンバーどころか、AIIBには関わり合わないという態度を固持、表明をしている。ドイツのメルケルは日本に参加するように働きかけ、実際に先に訪日した際には、原発の問題もともかく、安倍首相にこのことを説得しにきたのが本当ではないか、と思える。なぜ、イギリスをはじめ、ドイツまでもAIIBになびいたか、と考えたときに、もちろんEUの財政状況の話も無視できないが、おそらくAIIBの本質を銀行に持って行こうとしているのではないか、または、内部から瓦解させようとしているのではないか、と思う。
AIIBの創立はもはや止められない、と判断したとき、中国の思うがままにこのAIIBを放置してしまったら、おそらく取り返しがつかない無茶苦茶な経済圏が、アジアに出現するだろう。そして中国は崩壊しながら、またはゾンビな状態になったままこのAIIBを核としてとんでもない経済支配、またはアジアの様々な分野に深刻な影響を及ぼすだろう。もちろん、そんな影響がアジア圏だけですむわけがなく、世界中に飛び火をするのが考えなくとも想像つく。
なればこそ、議決権は、現在言い出しの中国の持つ4割に屈することなく、みんなで内部から瓦解させようという腹なのだ。時がきたら、積極的な無血開城、それまでは中国の暴走、独占、寡占支配をくい止めようとしているのだろう。

ようは参加した方がいいのだ。ここまでくると、もはや創立は食い止められないだろう。
だから、触らぬ神に祟りなし、や、君子危うきに近寄らずではだめなのだ。
隣国で経済でも技術でも先進国とされている日本がこのような態度をとっていては、いかにアメリカの追従だと言っても感心されないだろう。地政学的にもアメリカとは立場が大きく違うのだ。この判断をしたのは、おそらく表向きは政治家となるだろうが、実質的には官僚であるだろうし、残念ながら官僚の世界から外にでたことがなく、言い方は悪いがエリートコースの二世三世さんな判断だろう。

このことが日本の未来の経済に、深い陰を落とすことになるかもしれない。
そして、それは日本という国への信頼にも響くことになるだろう。

残念ながら、ここでも日本は道を間違えたと、小生は感じるのであった。