大嘗宮を見てきました。
12月3日に大嘗宮を参観してきました。
仕事が忙しいのと、体調もありましたのでどうかな、と思っていたのですが、今を逃せばあとがないので、強行スケジュールで行ってきました。
色々感想があります。
一番最初に思ったことは、大嘗宮を見て、これは参観とあるけど、参拝のほうが正しいかも、ということでした。
そして、
「大嘗宮を見て、まだまだ日本は大丈夫かもしれない」
という安心感でした。
日本人の原点を見た気がします。
参観するまでには、東京駅を降りて、まっすぐに歩いて皇居に向かいました、大手門から入りましたが、ものすごい人の数。
そしてなにより、日本人の多さにびっくりしました、観光化していると、どうかすると人数は多くても日本人よりも外国人のほうが多い、なんてことはザラにあるのですが、今回は日本人ばかりだったので、驚きました。それと年齢層の高さです。
若い人はほとんどいなかった。
ものすごい人でしたが、僕はちょっと訳有だったので、少しだけショートカットさせていただきました。
金属探知機や手荷物検査を受けて、大手門から中へ。
皇居の中に入りますと、広さに迷いますね。
まあ人の流れがありますので、流れに乗っていけばいいのですが。
車寄せがありました。皇宮警護官の方々、警察の方々お疲れ様です。
いくつかの建物を横目に、
やっと列に並ぶことができました。
待ち時間は80分の文字。そんなに待たないといけないのかな、と思いつつも、並び続けます。
面白い名前の派出所があり、そのまま歩いていくと、ふと雰囲気が変わりました。
霊感がある人ならば、すぐに気がつくでしょう。
そのときに、
「あ、神域にはいったな…あれ??」
と思いました。
そう感じたのは、伊勢神宮内宮と全く同じ雰囲気…なのですが、すぐにわかりました。
「抜け殻…」
ご降臨された気配はするのですが、どうも今はおいででない感じです。これは確証を持って言えます。
ものすごい人です、僕は程度背が高いので、人の頭の海でした。
そして、その渋滞を抜けると…。
いきなりこれでした。
あまりに立派なので、後ろから見ていると気がつくこともなく、ただただ、すごい、と負いました。
「一気に弥生時代に連れて行かれた」
と感じました。
これはすごいと感動してましたが、正面に回ろうとしてわかりました。
ものすごい人の数。
これは確かに80分かかるわ…
ともかくすごい人に圧倒され、並びながらやっとたどり着きました…。一時間半は余裕でかかりました。
言いたいことは、マナーが悪いよ、おじさんたちってことです。
人を杖代わりにしたり、動かないから押してみたり、縦に歩くところを横にしたり、ともかくですね、団塊世代のマナーの悪さのあることないこと。
特に言いたいのは、ここ、皇居なんです。
人を押して転倒の危険を冒したならば、注意されて当然てす。茹でタコみたいに顔を真っ赤にして食ってかかろうとして、眼力で気圧されるならば、やっちゃいけません。
とにもかくにも、団塊の世代の男性の品位のなさ、お行儀の悪さには辟易します。
やっと並んでたどり着きました。正面。
ここで、僕は思いました。
これ、地獄の光景みたい。
芥川龍之介の蜘蛛の糸かよ、って。
確かに聖なるものには触れてみたいのは人間のさが(らしいのですが)、これは怖かった。
こんなにすごいものを目の前にしても、誰も拝していません。
当然、僕は礼をいたしましたが、誰も他にしていませんし、なにこれ、なにしているのこの人たちでした。
撮影することは確かに僕もしているので人のこと言えないのですが、撮った写真見て、
「これ、地獄の亡者となにが違うの」
と思いました。大嘗宮は静かに聖なるものと鎮座しているのに、人々はまるで、餓鬼か亡者のように蠢いています。
怖いよ、人間。
って思いました。
記憶にしっかりと焼き付けながら、後にしていきます。
列を抜け、横から拝見させていただきました。
名残惜しいのですが、時間も時間でしたので、後にしていきます。
そしてこの大嘗宮、清水建設が請け負っていたのですね。
なるほど、伏せ水、土の気、狐で荼枳尼天ですか、納得。
(このつながりがわかる人はあまりいないと思いますが、多分わかる人は大喜利かってツッコミを入れたくなるかもしれないですね)
名残は惜しかったけど、帰路につきました。
参拝できて良かったと思いました、この時代の次元の地球は行動の星なんだな、と実感。