トランプ大統領のエルサレム首都認定とロシアのオンリピック参加不可に見る大人としての品格。




トランプ大統領のエルサレム首都認定とロシアのオンリピック参加不可に見る大人としての品格。

11月は嵐の1ヶ月でした。
本当に精神的にも大変な出来事が多く、実際に人生の岐路に立たされた人も少なくなかったでしょう。
さて、日馬富士さんのこと、エルサレムのこと、オリンピックのことなどなど自分が思うこと、雑記のように記していきたいと思います。

まずは日馬富士さんのこと。
ちょっとマスコミが騒ぎすぎということもありますが、この問題の根底にあるのは人に対しての恨み辛みではないでしょうか。確かに良くなかったこともたくさんありますし、そこまで、と思うこともたくさんあります。
別に貴乃花親方をかばうわけではありませんが、相撲はスポーツではないと思います。格闘技と同列にしてしまうのは日本の文化というものに対してあまりに理解がないと思います。そもそも話、日本発祥のスポーツにスポーツはありません。

僕はあらゆる日本発祥の武芸は「道」だと思うのです。
老子の一番始めに、
「道可道、非常道。名可名、非常名。無名天地之始、有名萬物之母。故常無欲以觀其妙、常有欲以觀其徼。此兩者同出而異名。同謂之玄。玄之又玄、衆妙之門」
ように、日本発祥の武芸は、

「自分を知り、鍛練し、その先に森羅万象を理解し体得するためにあるもの」

だと考えます。

相撲は神事です。
つまり、日本の神道に関わることであり、日本が日本たらしめている根本に直接つながり又触れているものなのです。まずそのことをみんな忘れてないかなと思うことがあります。

陰陽家ならばわかりますが、土俵はある種の栻盤であり、まさにその上でなにかをするのはまさにある種の神様そのものなのです。
横綱は別格ではありますが、関取全員、土俵に関わるものは神事を行っているのです。だから、立ち振る舞い品位というのがとても重要視されます。日本では、

「お相撲さん」

というだけで尊敬されます。
その重みをわかっていない人がたくさんいたのはとても残念でなりません。
これは、はっきり言いますが、協会にも、親方衆にも、関取全員のことです。そして観戦する我々民草も同様です。
享楽のためも結構ですが、ぜひ一度そういうことを思いながら相撲を眺めたら良い、と思うのですが。

基本的に僕のスタンスとしては、日馬富士は引退しなくても良い、と思います。彼がやらかした失敗よりも彼が行ってきた全てをまずは見るべきだと思いますし、それは協会の偉い人たちがどういう心積もりなのか、少し疑問には思います。
今からでも遅くない、ぜひ引退を取り下げて欲しいと思います。
貴乃花親方にも思うところはもちろんあります。志は立派ですが、言動が伴っていればもっとよいのでは、と思います。


ロシアのオリンピックに関しては、とても残念に思います。純粋にスポーツの関係だけならばよいのですが、明らかに政治的意図がかいま見えることを否めません。
少なからず、多くスポーツ選手の努力を目の当たりにしている僕としては、選手を政治の駆け引きの道具として使用することは、本当によろしくないことだと思います。
彼らの努力や情熱は、素直に評価されるべきだと思います。

トランプ大統領のエルサレム発言は、とても皮肉です。
仮にも、イールシャロームという平安を意味する都ですのに、ちっとも文字通りではありません。
いっそもう第三神殿の話もトランプさんがされて、建造し、開所式に大手を振って、私を祭る神殿が建ったと宣言をして、セウォルを捧げたらいいと思います。

別に今のユダヤ方々を非難する訳ではありませんが、なんというか、いろんな問題は現時点では解決できないのであれば、一旦棚上げをするという選択肢も悪くないと思います。

世界の首都はエルサレム

は、結構ですが、本当にそうであるならば、宗教宗派をこえてこそのものだと思うのです。
拝金主義的であり、人の人生を単なる資源としてみるこういった傾向は実に悲しいものだと思います。

平和は買うものではありませんから。

私たちが享受している平和は、

第一次大戦の犠牲者数は、少なくとも戦闘による戦死者約680万人、および、事故、病気、捕虜の待遇にあるうちに死亡した者約300万人



世界第二次大戦の犠牲者数は、
民間人の被害者数:3800万〜5500万(飢饉病気によるものは1300万〜2000万)
軍人の被害者数:2200万〜2500万。捕虜としての死者数も含む。

(Wikipediaから抜粋)

という最大数8,980万人の人々の血の上に、私たちが暮らしているということを常々忘れてはいけません。

私たちの平和は、血の上に浮かんでいるのです。
先人や子供たちにに顔向けができないようなことはできませんから、そのことをよくよく為政者は覚えておくべきだと心得ます。