黒部ダムに行って、遊覧船ガルベ号に乗ってきました。
さて、翌日10月27日、パックツアーの最終日、黒部ダムでガルベ号に乗って遊覧をするという目的を果たしに来ました。
僕は人生で行きたいところはいくつかあるのですが、その中で、日本で行きたい場所の中に、黒部ダムがありました。皆さんは、映画「黒部の太陽」をご覧になったことがありますか?、僕もしっかり見た記憶はありませんが、なんとなく難工事をドラマチックにしていたのと、NHKのプロジェクトXで見た記憶があり、どんなところなのかと思い、楽しみにしていました。
今回、重いし腰を上げたのは、遊覧船ガルベ号が、今期で最終になるということでした。これは今乗らなければ、将来有り得ない、と思い、重い腰を上げたのでした。
結論からいうと、黒部ダム、黒四ダムともいいますが、思っていたより大きくなかったです。実は僕は横山ダムを頻繁に見ていて、あの大きさを知っているので、黒四ダムがそれほど大きなものに感じることがありませんでした。ですが、この標高でこの大きさは間違いなく日本一だと思います、伊達に何人も亡くなっている難工事ではありませんでした。
黒部のダムのポータルにつきますと、そこから電気バスに乗って黒部ダムに行きます。階段がたくさんあるので大変だと聞いていましたが、覚悟のうえです。電気バスに乗ってガイドさんのいう通りにして、黒部ダムの上を歩きました。
感無量。
そして、遊覧船ガルベ号に乗り込みました。2024年をもって、ガルベ号の遊覧は終了です。理由はガイドさんに尋ねて貰いましたが、まず、ガルベ号の劣化です。老朽化しており、安全性が確保できなくなってきているというのと、新しく更新したくても、標高が高いダムまで、一つしか無い狭いトンネルルートを使って資材を上げるのは困難を極めるということでした。そして、資材の高騰。こういった理由が重なり、今後、遊覧船は運航しないという結論に達したそうです。非常にもったいない話ですが、理由を聞くと、話もわからんでもないということでした。
2024年の夏は長引いて、紅葉ももちろん後ろに押されました。普通ならば、とっくに終わっている紅葉が、10月末、ちょうど良い具合に色づいていたのでした。とてもラッキー。
ガルベ号の遊覧は30分くらいで、なかなか迫力のあるものでした。黒部湖は水温が低くて、5℃程度になるそうです。そら寒いわなぁ…。
ガルベ号から降りて、黒部のダムを歩きました。一番行きたかったところ、それは慰霊碑でした。亡くなった数は半端なく、171名の方が亡くなっています。献花されている慰霊碑を見つけて、お念仏を上げておきました。凄い難工事だったことが、この後にも分かる事になります。
黒部ダムを行きすぎて、トンネルに入っていくと、工事当時の写真が掲載されていましたが、丸太2本吊して、そこを歩いているようなものでした。絶対今では考えられません。そして、電気バスの中の案内でも言われていましたが、「破砕帯」という大量に水が湧き出る難工事中の難工事の場所の説明がありました。
ポータルサイトに戻ってきました。電気バスの乗降者場ですね。そこで、破砕帯から未だに流れている水が水道になっていました。飲むことが出来たので、飲んでみましたが、
人生の中で最も澄んだ水、生きている水
といって過言ではない、普通ではない、素晴らしい水でした。確かに電気バスの中で見ていたら、破砕帯の場所を通るとき、壁側からバシャバシャ水が噴き出していたのが印象的でした。あれだけ水が出ていて大丈夫なのか、と思いましたが、まさか口に出来るとは。水筒を持っていたので、汲んでこれば良かったと未だに後悔しています。こんな水の中、掘り進むとは、一体どういう根性を持っているのか…、黒部の工事をされた方は凄い方です。心から尊敬します。
黒部を後にして、大王わさび農場に向かいました。
まあ、あまり母はわさびが好きではありませんでしたから、そんなに話すことはないのですが。