コミュニケーション能力がない人は、運がなくて当然なのか。(コミュ障・運勢)



ついさっきのことですが、とあるテレビで有名な男性の占い師さんのブログを拝読していて、思ったことがあるので、ちょっと考察してみました。

その方のご意見としては

「コミュニケーションが苦手はタダの言い訳の努力不足と幼稚な考えなだけ」

の一文があり、

「ううーん」

と考え物でした。

というのも、この数年、仕事がらみのことから、発達障害や自閉症スペクトラムの事を知り、よく勉強させていただくようになりました。そのことから、この一文に大いに首をかしげることになりました。

大雑把に言えば、運は人が運ぶ物だから、人との触れ合いが上手でない人は運がなくて当然、努力不足と言い訳

ともややもするとバッサリと切りかねないご意見だったのですが、発達障害や自閉症スペクトラムに苦しむ人たちは運がなくて当然、だって努力不足なのだから、なのでしょうか?

僕は運というものを研究して何十年もたち、色々な人を見て思う事があります。それは、運は人のコントロールできる領分と、人智を超えた領分があると言うことです。

そして、確かに、コミュニケーション能力によって開かれる運というものがあります。しかしながら、それは開運という中での一側面であり、多面体であるものを一視点から眺めて形を決めてしまっているようで、大正解、とはとても思えません。

発達障害はまだ知られて日が浅く研究段階でもあるので、一概にこうだから、こう、ということは専門家でもないので言えませんが、


コミュニケーション能力ない=努力不足と言い訳=不運で当然


という図式は違うと思います。確かに、運が強い人の一群にはとてもコミュニケーション能力が優れている人たちがいます。その反面、他人の言うことは聞かず非常に我が儘で通してしまう運が強い人というのもいるのは確かであり、

コミュニケーション能力は運というものの、ある程度の一側面でしかない。

と思います。

また、

コミュニケーションが苦手=努力不足

とも思いません。本人が努力しているかどうか、結果が必ず伴うとも限りません。結果が伴わないから努力不足というならば、スポーツの世界は恐ろしい事になってしまいます。

幼稚な考えとも思いません。

確かに幼稚な方はいらっしゃいます、それでもある種の側面であり、本人もその階層で苦しんでいることがたくさんあります。それは他人である我々には分からないことでもあります。

だからちゃんと言いたいです。

コミュニケーションが苦手でも、運は開けることがあります。
大丈夫、色んな方法がありますから。

理解がなく、コミュニケーションがないのは、どちらなのかなぁ、とふと思いました。

占いをやっていると、どうしても先生とよばれ頼られ他人にあーだこーだしがちですが、そうでなくて、本人にとっていかに良い状態にもっていくか、相談者と一緒に考えたり、わかることでアドバイスが大事だと思います。

一緒に生きていきましょう。それぞれに。