なんだかんだと忙しく、読書感想文。「神社で奇跡の開運」を読んでみて思うこと。


神社で奇跡の開運 EPUB版 スーパー開運 (たちばなベスト・セレクション)
深見東州
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色々思うところがあり、ネットを通じて友人が「読んでみたら?」と言われて読んでみました。

これは僕個人の感想なので、批判する意図も迎合する意図もありませんし、特定の団体とは関係がないので、それを前提にお願い致します。

実はこの本を読み終わって、半月以上が経ってからこの文を書いています。というのもかなり内容が濃く、自分の中で肯定的、否定的な感情が渦を巻いていて整理がついていなかったからなのです。
今でも整理はついていませんが、とりあえず感想は聞かせる、という約束なのでこれを書くことにします。
もともと、伊勢神宮の事を調べていて、どうしたものか、と行き詰まっている時に、ヘルプをしてくれた事が事の発端に成ります。

読んだ感想のまずは、これ。

「すっごい現世利益主義!」

でした。
まあ、こういった書物には有りがちなのですが、僕が知っている中でもそれはずば抜けていると思います。
もう一つ、

「神様に対しての礼儀というのは、たしかにその通り。そして、たしかに霊能者の意見」

ということでした。
深見東州さんというのを全く知らずにこの本を読んでいったのですが、この方、ワールドメイトの主催者さんだったのですね。
却って先入観なしに読めたので、どう感じたか、というのは率直にかけると思います。

まず、この書に関して言えば、何度もいいますが、実に霊能者的観点から書かれており、同じような能力をもつ自分としては、なるほど非常に納得する、と思うのです。
それから既存の寺社界隈の意見に縛られていなくて、本当にそういった既成概念とは違った視点で観察されたもので、実に斬新。
それぞれの神様についての考察も、霊能力から得た情報から、また縁起とは違った面白い、そしてかつ、霊能者にしては実に現実的な見解でした。

正直言えば、霊能力はその出自がスピリチュアルなところにあるために、どうしてもその意見、活用方法はスピリチュアルに偏りがちです。

そして、例外的にこれを現世利益的に、特に金銭感覚をともなうことに活用することもありますが、だいたいは相場は決まっています。宗教団体ですね。ただ、この方は新興宗教と違って、「我は神なり」といわないところでしょうか。

僕たち、いわゆる現代のシャーマンというか、メディスンマンというか、そういった人種はあまり神様に対して、物質的な利益を求める傾向が少ないと思います。少なくとも、

「神よ、我に金を賜り給え」

ということは、僕はよっぽどのことがない限りは思うことすらありません。
(金銭的に恵まれている、というわけではなくて、そういった人間の世界の利益のことは人間の世界のことで、神様や霊能でなんとかする、という感覚がないのです)

そういった、僕の既成概念的なものをいともたやすく、さらに粉々に打ち砕いたのがこの本です。
それはいいことでもあるし、そうでないことでもあるし、それすらよくわかっていません。

そして、僕が思ったことです。

「人間というのは、神様たちの胸三寸。神様に大して礼儀正しくなくいて、それでいて気に入れられなければ現世において何も成し遂げられないばかりか、不遇で終わってしまう」

ということです。逆に言えば、

「どんなに心が正しくなくても、神様に気に入れられことや礼儀が正しければ、人生安泰、ラッキー」

みたいな印象を受けてしまい、陰陽五行を修め、レイキを学ぶ自分としては、

「人間は自然の一部で、神様たちもそれらの一部。各々の座があり、各々が助け合っている、補完しあっている」

という感覚から大きく外れているのです。
かなりトップダウン的な感覚で、神様が頂点おり、絶対的な支配者として君臨をしているが、下々のことはよく見ておらず、適度にしており、逆にこちらから手順を踏んで(著書の中では礼儀礼節となる)、うまくアピールと取り入れれば、オトクな感じで幸運がある。

もたいな感じです。

批判の意図はありません。
こういう考え方もあるだろうな、と思うのです。
ですが、少なくともシャーマニズム的な考えとは異にしているように感じ、礼儀などの両者共通している部分のすり合わせ的なところから、著書の世界に滑り込んでいくと、僕は混乱を来しました。

本来の目的であった伊勢神宮については、ヒントになったところもたくさんあり、著書自体には感謝をしています。他の著書の助け、ご縁もあり、自分が知りたかった問題についてはほぼほぼ解決をしました。

この著書だけではよくわからない、と思い、以下の著書も参考に購入をしました。

大除霊 EPUB版 スーパー開運 (たちばなベスト・セレクション)
深見東州
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これも、基本的な理念は一緒で、ある意味で一貫した物の見方と考え方で書かれています。なるほど、深見東州さん、という人はこういう方なのだな、と、思いました。

僕は彼は確かに霊能力者だと思います、それもかなり強力な。
類まれなる能力なのでしょう。

彼が書いた本から僕はかなりのことを教えられました。清濁キレイに分かれれていた心をマドラーでかき回された気持ちです。それは僕にとってとても良いことでした。

同じ霊能力を戴く自分として思います。
この方とは僕はまったく違う視点と立場にあります。
この方から見れば、僕は理想主義者の貧弱な能力者、と、蔑まれるかもしれません。
それでもむしろ大目に見てそうだ、と言われるかもしれません。

僕は、この世界の一部であって、皆もそれぞれに一部である。
ということを信じたくなる本でした。
なにかや誰かにとりいって、うまく楽に過ごす、それは時には必要な事だと思いますが、常に頭にあり実行していく、というのは、本当に人生に必要なことなのだろうか、と思いながら、この本の感想文とさせていただきます。

重ね重ね書きますが、批判や良し悪しの判断をしているのではありません。
そういったことすら、まだこの著作を読んで出ていないのです。
深見東州さんのいうことが、本当はすべて正しくて、自分がまったく見当違いのところを思っているのかもしれません。

まだ、わかりません。
何もかもが途中なのですから。