レイキの源泉を求めて 〜臼井甕男先生の生まれ故郷・岐阜県谷合村(現 山県市美山町)を訪ねる旅〜


この写真の方が、臼井甕男(うすいみかお)先生です。

レイキというのをご存知でしょうか?、宗教ではありません。
旧帝国海軍でも採用された歴とした療法です。
今では発祥地である日本よりも、海外でメジャーです。英国やカナダなどでは保険適用がある療法でもあります。

詳しい説明はいろいろなサイトにありますので、その辺りはそれら任せるとしまして、最近、レイキを勉強する機会がありまして、大変自分の人生に良い影響を与えています。このレイキを始めた方が写真の臼井先生です。

この臼井先生、調べてみると、岐阜県の出身だそうです。
今から150年ほど前に生まれ、様々な職歴を持っておられます。
Wikipediaなどにも紹介されていますし、レイキの本ならば絶対に掲載されている方ですので、それらに任せるとしまして、この方がレイキの始祖であるということ、レイキは、ちょっと乱暴にわかりやくいうと、「気」みたいなエネルギーを使う療法であるということを頭に入れおいてください。
ちなみにこのレイキやら何やら調べると、いろいろなサイトが出てきますので、ちょっと勝手リンクで恐縮ですが、以下に優良な説明を掲載しているサイトを紹介します。


NPO法人日本レイキ協会のサイトです。

個人のブログということなので、紹介ページをリンクしていますが関係者の方でまずければ、Facebookなどで連絡ください。

さて。
この臼井先生の生まれた場所は、実は自分が今住んでいるところから(出身地でもありますけど)、車で一時間程度のところです。
田舎に住んでいると、山間、車一時間というのは、とても近いとこです。
以前から訪ねてみたいな、と思いまして下調べなどは済んでいましたので、今回思い立って行ってみました。

このブログの記事を書き始めるまでに、二日ほどかかりました。

本当に不思議なご縁があったもので、今でも、あれは夢だったんでは?、と思うくらいです。
さて、前置きが長くなりましたが、これからスタートです。



最悪な一日の始まりでした。
この日、少し用事がありまして、出かけようとしたら、それはそれはすごい邪魔ばかりで。ETCカードがなくなったり(のちに車のとんでもないところが出てきて???マークが頭に浮かんでいました)、持参するべき重要な書類を忘れてしまったり、車の調子がおかしく、非常に気持ちが悪い始まりの一日だったのです。
結局、用事は果たせず、先方にお願いして日付を改めてお願いするという始末。どうしたんだろう、という感じで午前中終わってしまいました。

吉野家で昼食をしている最中、少し考えていました。
朝から、どうしても行かずじまいだった谷合村に行きたい、行かなければ、という衝動があったのです。
休みでしたので、その後の予定は全部白紙にして、行ってみようと思いたち、昼食を済ませて車に乗り込みました。
ナビはiPhoneのYahooナビ。
優秀なナビですが、フリーなので使っています。

谷合村では検索が出ませんでしたので、とりあえず、その近く、適当に目的地を決めて運転を始めました。

運転をしていると、
「へぇ、こんなところから入るのか」
と思いながら景色を見ていると、あれれ、変なことに気がつきます。

「これ、夢で見た風景だ」

そうなのです。夢で見たことがある風景です、写真を撮りませんでしたが、特徴のある競技場でしたので見間違うことはありません。

(ここだったのか)

と思いながら進んでいくと、田舎も田舎、トトロの世界ですw。
実はこの風景も見たことあるな、と思いながら、写真を撮りました。まあ、似たような風景はたくさんあるので、もしかしたら見覚えのある、という程度なのかもしれませんけども。


写真は谷合村に行くまでまだ初めの方です。
このあたりから山中に入っていきました



写真では分かりづらいですが、広大な風景で、非常に綺麗でした。建物がなく、開けていて、非常に空が広かったです。ここから山道に入っていき、うねうねうねうねと山中を走っていきます。


登り山道の途中にて。この広さが伝わるかな、と思いながら写真をパシャと。


山道ですが、整備はされていまして、意外と車通りが多かった印象があります。この奥にまだ人が住んでいる谷があるので、生活道路として使われているようです。


山を越え、谷を越え、それでも道路は続きます。非常に綺麗に舗装されていて、走るのに苦労することはありませんでした。実はこのあたりから寒くなってきまして、ふと道路の端を見ると、残雪がありました。



いかにも変な名所という雰囲気ですが、そんなことはありません。実はこの奥に綺麗な沢がありまして、よくリラクゼーションの音楽で聞く、「サワサワサワサワ」という綺麗な水音が聞こてきて、沢がうつるといいな、と思って写したものです。
よく考えたら写るわけありませんでした、涙。



山道谷道抜けて、ようやく人が住んでいる気配のところにきました。目的地まであと少し。おやや?、なんか面白そうな看板が見えましたので、止まって写真を撮りました。自分はこういう霊所が大好きなので、どうなんだろう、と思ったのです。
この看板があるだけで、実際に水が汲めるようになっているとか、そういうものがありませんでしたが、ふと気がついたことがあります。

「あれ?、なんとなく、レイキエネルギーを感じな??」

と思ったのです。
もちろん、自然が多いですからそれなりに感じてはいましたけど、よりはっきりとわかりました。なんというか、エネルギーが深くなった感じです。


そのまま対向車が来ましたのでやり過ごし、ナビに従って車を走らせます。


やったー、着きました。
今でこそ、市町村合併で変わってしまっていますが、谷合の文字です。正味一時間程度、やっとここまで来たなー(大げさですけど)という感じです。

この時点で思いました。

「寒い!!」

大気の温度が違います。標高はそれなりにあるので、その分下がっているのでしょう。すっとします。そして、空気が大変澄んでいる印象がありました。



駐車して、しばらく街中を歩くことにしました。あわよくば、有名な方なので何か見つかるでしょう。

…と思った僕は甘かったw。

全然、臼井先生につながるものが見つかりません。谷合村に来た最初の感想は、

「えー、何で臼井先生の何かがないの?!」

これですよ、これ(爆笑)。
何か見つかると思ったのですが、何も見つからない。まじかw。
かろうじて見つかったのは、あらかじめ調べて知っていた、「臼井とうふ店」さんです。田舎どうふを作っているお店で、正直、臼井、という字面から、何か関係あるのかな、という程度で考えていました。
それだけしかないのは悲しいな、と、そんな一抹の不安がよぎり始めました。


空は抜けるように綺麗でした。
真っ青で美しかったです。
だけど、時間も時間、すでに16時近くですし、山間なので日が暮れ始めてきました。さいあく、来れただけでもいいか、と思うようになってきました。



谷合のバス停はなく、あったのは、この看板。あれれ、どうしてだろうw




時刻表を見ると、田舎の時刻表そのもので。
逃したら数時間待ちがデフォルトの状態。
やっぱり田舎なんだな、と思いながら、てくてく散策します。

ですが、あまりに谷合の文字がなく、実はこの時点で車に戻り、この時刻表にあった路線図を頼りに、これより奥に車を走らせました。

しかし、すぐに引き戻すことになりました。

「いや、こっちじゃない」

そう直感が告げていたのです。僕は進む方向を全く間違えているのではないか、もしかしたら、通り過ぎたのでは?、と思い、引き返し、前に駐車した位置に戻り、車を降りました。


てくてく歩いて行くと、郵便局が見えました。美山という文字があるので、この地域で間違いありません。


反対側には交番がありました。いっそここに飛び込んで聞いてみようかな、と思いましたが、何か違うんだよなぁ、と思いやめましたww

もうわかるように、だんだん日が暮れていく感触があります。

実はここからてくてくと目的もなく歩いていたのですが、これがとても不思議な感触で、まるでこっちだよ、向こうに行け、と言われるように足が動いていたのです。全く地の利はないのですから、どこを歩いているのかすら、わからなかったことを覚えています。

そして、


見つけました。谷合のバス停です。
これを見つけたのは、全くの偶然です。

遠くにバス停が見え、人が見えたので、ここかな?、と思いながら寄って行きました。実はこの時には、もう帰ろうかな、と思っていたのです。寒いしw。

このバス停の写真を撮る時、一人の若い男性がいらっしゃいました。

「こんにちは、写真撮らせていただいていいですか?」
「はいどうぞ」

と、快くどいてくれました。
シャッターを切って、思いきって迷惑かもしれないけど、その男性に聞いてみました。

「あのぉ、すいません。教えていただきたいのですが。このあたりの150年くらい前に生まれた臼井甕男さんをご存知ですか?、何か痕跡がないかな、と思ってきたのですが」

よく考えれば、怪しいんですけど、もう手がありません。ご好意に甘えてみました。

「どんな方なんですか?」

「気功みたいな、ある種の療養法を始めた方なんですが」

「いや、知らないなぁ」

そうでしょうなぁ、と思いながら、会話をしていると男性がピンときたようで、

「あれ?、なんか聞いたことあるなぁ。随分昔のことだから、今は残ってないかもしれませんけど、あるならぱ、あのあたりに云々」

と言われ、思わぬ情報を教えていただきました。

「教えたところあたりなら、何かあるかもしれませんよ、行ってみたら?、このあたりからいけるよ」

と言われ、お話を聞き、一礼とお礼を言い その場を立ち去りました。目の前に役所みたいなターミナルみたいなところがありましたので、そこに立ち寄ることにしました。この時に思ったのですが、何か一つ一つ順番にたどらされているようで、まるで推理の手がかりを得ていく少年探偵みたいな感じだな、と思いながら歩いて行きました。


ターミナルには観光案内図がありました。
いろいろなところがあるなぁ、と思い見ていましたが、なかなかこれ、一つ一つの間が広い結構なスケール地図なんですよね。
この中に手かがりがないかな、と思いましたが、ありませんでした。


隣には漁業に関しての看板がw
実はこの下には清流が流れていまして、なるほど、勝手に釣りとかする人いるんだろうな、と思ったのです。


これを見た時に、この流れの時に臼井先生は一時遊びなさったんだろうか、と、頭の中にイメージがよぎります(あれは感覚的に霊視っぽかったです、半透明な藍色の甚兵衛服みたいなものを着た数人の少年が走っていくのが見えました)。

この時、この川はすごいエネルギーがあるなぁ、と思いながら見ていました。できれば近くで見てみたい、とも。
このことが実は後々大きな意味を持つとは思いもしていませんでした。


バスが横切っていきます。さっきの方はきっと乗車されたのでしょう。

「ありがとうございます」

と一礼を過ぎていくバスにしました。
さて、目の前に、あるのは、「山県市役所(やまがたしやくしょ)美山支所」とありました。
しめた、何か情報が得られるかもしれない、という考えは、のちに見事に砕かれることになりました。

17時10分前(実は書いている今も全く同じ時間なのですがww)。
市役所支所に入ってみると、人の声がします。
ここまできたらままよですw、勇気を出して、入ってみると、中で簡単な打ち合わせをされている50代くらいの男性の方が3人。

「すいません」

というわけで、声をかけまして、先ほどの男性と同じように、臼井先生の痕跡はないかと尋ねてみます。
返答は
「いやあ、申し訳ないけど、わかりませんねぇ。聞いたこともないですよ」
とのこと。

そうですか、すいませんでした。
と、お礼を言い、その場を立ち去ります。
心中はちょっと悲しい気持ちでした。海外や戦前戦中では多くの命や心を救ったレイキがその始祖の方の地では全く知られていないとは、と。
少しぐらい残っていてもいいじゃないか、と思いましたが、現実は残酷だなぁ、と思いました。

気持ちを取り直して、山県市のことを書かれた地図などを写真に撮り、観光用のパンフレットを据え置きのものから少し頂戴いたしました。



この地図の寄贈もとを見ると、自分がよく行く書店の社長が寄贈されています。
へぇえ、こんなところで書店の字を見るとは思わなかった、と感心しながら市役所支所を立ち去ります。




念のために、もう一度バス停によって、写真を撮りました。
時刻表もいつか何かの役にたつかな、と撮りました。



村の中はこんな路地が多く、車での移動は適していません。
残雪がありましたので、証拠のために撮りましたwww。
あまり意味はありませんw

このまま帰ろうかと、本気で思ったのです。
でも、何かが足を止めます。
どうしてかわからない僕はそのまま少し考えました。

「そういえば」

前に調べた時に、光明寺というお寺がGoogle MAPで見つめていて、すごい名前、見てみたいと思って調べていたのです。

「よし、行ってみよう」

と、iPhoneのGoogle mapを起動。
狭い路地をウロウロしながら、
「あれこんなところに入るんだ、やっぱり」
と思いながら、入ると、それっぽいところが。

「山門不幸」
と書いてあり、お寺だとはわかりましたが、何とも間の悪い感じで。
山門不幸とは、住職が亡くなられたことなので、とりあえず、何も入ることなく、その立派なお家だけ写真に撮らせていただきました。




村の人から見れば、変な人がいるなぁ、と思われたことでしょう。

この路地は奥まで続いてました。

そして、もう諦めた、この時、この場所から始まりだったことを知ります。

奥に走っていく少年のイメージ(あの川を見た時と同じ少年だったと思います)、何だろう、と思い路地を進みます。

はっきり言いますが、鬱蒼としていて暗かったんですよ。知らなければ、行こうとは思わない路地です。木や竹が鬱蒼としているのです。


突き当たりに、道路が曲がって下に続いてました。
写真では明るいですが、結構な暗さになってます。

よし、降りてみよう、と思い進むと、先ほどの清流に出ました。
武儀川だと調べて知りました。


僕は川が好きで。
揖斐川などをよく見るのですが、武儀川は明らかに性格が違いますね。
深い、強い、男性的な川です。なんというか、頑固な武士っぽいなぁ、という感じです。この深い流れは恐ろしく綺麗でした。

ちなみにこれだけ写真がパノラマになっているのは、Google Photosに写真をあげたら勝手に合成して作ってくれたのです、凄いですGoogle。



周りはこんな状態で、かなり鬱蒼としている感じ。

ここで思い立ちました。

「よし!、ここで、レイキシャワーしよう!」

自然の中でするレイキシャワー(ある種の呼吸法)は特別にパワーが違います。シャワーというより、レイキの滝行みたいな感じですw。

今の時点では、僕はまだ中級(セカンドディグリー)ですので、三つシンボルとマントラしてレイキシャワーです。
自分が浄化されて気持ちが晴れやかになっていくのがわかります。
びっくりしたのが、レイキとつながる、という両手をあげることをしますが、すっと素直につがったことです。いや、いつもそうなんですが、なんというか、びっくりするくらいの量と質のレイキというか。

レイキシャワーした後は
「なんじゃこりゃwwww」
と、笑っちゃうほどに、簡単に満タンになった気分でした。
この時から、手のひらからレイキがだだ漏れしているというか、出っぱなし状態に。


つまり、この地はものすごいレイキに溢れているというか、つながっている土地なんだな、と改めて思ったのでした。


川から離れて、村に戻るとこんな感じにとっぷりとwww

あわわ、どうしよう帰ろうかな。
と思うのですが、そんな気になれません。
でも、時間も時間です。車に戻る道中、臼井先生の遺したものでもあればよかったのに、残念だなぁ、でも、なるほど、あの先生は生まれた時からレイキとつながっていたのかもしれないなぁ、と思いながらとぼとぼ歩いていきます。
そして、やっぱり寒いww

歩いている時、ピタリと足を止めました。
あれ?、僕、大事なことを忘れてないか?

そう思い、狭い路地を見つめます。
そういえば、あのバス停の方が教えてくださったところ見てない。
急いでiPhoneのマップを開いて、この周辺がどうなっているのか見てみます。

その中に、「天鷹神社」という文字を見つけました。
場所的にこの路地の先、なんとなく勘が働きます。

「…行ってみよう」

そう、これが大正解だったのです。
てくてく歩いて行くと、小学校が見えました。

先のバス停の方に聞いた話と少し違うような気がしましたが、もしかして?、と思いながらそちらに進みます。


こんな石碑を見つけました。

「臼井先生のものじゃないなぁ」

と思いながら振り向くと、天鷹神社がありました。



「立派なしめ縄!!!」

と思いながら、この神社に挨拶に行きます。

鳥居をくぐった瞬間、

「わっ、なにこれ」

と思いました。体の感覚が全開になりました。顔が熱くなり、手が温かくなり、頭が引っ張られるような感覚です。
これは一番最初にアチューンメント(霊授)を受けた時と、同じような感覚です。というか、一緒の感覚。
それがずっと続いてる感じです。

「うわぁ、この神社、すごい」

と思いながら、体や心がフワフワしながら手水舎に行きます。


またこれが立派で。
ちゃんと手水をしていから、お参りしました。写真を撮ることを許していただくようにお願いいたしました。

一通り、お参りをして。

手水舎の水の出るところが龍でして、結構いい感じでしたので、写真を撮らして頂きました。



こう、なんかいい感じで、男子の心をくすぐるんですよ、この龍w
そして、フラッシュをたいてみると、


いい感じで水の波紋が綺麗でした。


天鷹神社は聞いたことがなく、縁起を撮影させて頂きました。
へぇえ、と思いながら見ましたが、これは大杉の話でした。
実際には、天鷹神社の縁起は岐阜県神社庁のHPにありました。

残念ながら、あまりに時間が遅かったので大杉まで見られませんでした。


これかな、と思ってフラッシュたいたのですが、多分遠巻きだったのであまりよく写っていません。
で、これ、よく見ると、オーブ(光の玉)が写っているんですけど、これ、フラッシュたいた瞬間、肉眼で見えました。映っただろうな、というのがわかりました。


しめ縄があまりに立派だったので、写真を撮りました。


狛犬。



獅子。

というわけで、もう帰ろう、と思いました。

寒いんですよwww
僕、寒がりじゃないんですけど、なんか寒くってwww

もう神社から出て、てくてく歩こうと思っていたら、前の小学校の脇道、神社に続く道に女性が二人散歩しに来てました。
寒い中、散歩かぁ。
と思いましたが、僕は何を考えていたのでしょうか。

その二人に、声をかけたのです。
あのですね、こんな無頓着なことをするわけではないんですよ。
でもはっきりと覚えています。

(今、この時を見逃したら多分、わかなくなってしまう!)

どうしても声をかけたくて。

「こんばんはー」

相手も快く返してくれます。

年配の方、女性二人でしたが、気分良く返してくれました。

「実は僕、観光でここにきているのですが、臼井甕男さんの痕跡がないか探しにも来ているんですよ。観光ってもまま近くに住んでいるのですけど、何かご存知ないですか?」

もう、NHKのなんかの番組ですよ。
自分がこんなことするなんて思いもよらなかった。

「臼井さん??、うーん。聞いたことないなぁ」
「いや、ほら、○○さんなら知っているし、そんな話聞いたことあるわぁ」
そんなやり取りしながら、
「どんなことしている人?」
「誰かお孫さんとか、家の人は知っている?」

知りませんがなw

と、思いながら、まるで記憶をたどるように話をしていきます。

「あのね、このあたりは臼井っていう苗字ばっかりなのよ」

へ?!

「そして、私がこのあたりで一番古い臼井の家の人間」

は?!

「隣の方は新屋さん(分家)なのよ。臼井は私が一番古くて、家系図もあるの」

なんですって?!

「でも聞いたことないわぁ。あれ、でも、なーんか聞いたことあるのよねぇ」

どっちですかwww

ここからが重要な話になります。

「臼井っていうのはね、昔、臼井村に住んでいた人が集団でここに移住してきたからなのよ。千葉の方に臼井村ってあってね、昔、みんなが移住したの。だから、このあたりは臼井まるけなのよ」
(※まるけ…だらけ、の方言)

ええ〜、それってすごい情報なのでは。と思いながら話を聞きました。
そして、そうこうしている間、もう一人散歩の年配の男性がいらっしゃいました。話に加わり、同じ説明をしますと、

「みかおぉ?。うーん、なんやろな、みかおって聞いたことはないが、漢字はどう書くんね?」

iPhoneを取り出して、臼井先生の漢字を拡大表示してみていただきました。

「あれー。これなぁ、なんや読めんじやな、と思っていたんや。そうか、みかおって読むのか」

「はい、大きな男性、というらしいんです。ただ、漢字も珍しくて」

と話しをしていると、

「見たことあるで」

?!、は?、え?

「ほら、あの神社の鳥居な。あそこに読めん字の人があってな、前に○○さんから聞いたんやけどな、そこに書いてあるわ」

ええええええええええ!!!!!!!!


四人が急いで鳥居に行きます。
もはや夕暮れもいいところでほぼ暗い、見える時に見ておかないと。

そして、僕は見つけることができました。




「ここだ!」

見つけたのは僕でした。
まぎれもない、「臼井甕男」の字。

「臼井 卯え門
    長男 臼井 甕男
    次男 ....」

感動しました。

卯え門というのは、これがまた読めなかったので、村の方に読んでもらって多分そうやわ、という読み方です。写真から正しい読み方がわかる人がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです。

思わず泣きそうになったのを堪え、お三方にお礼をいいました。

「きっと、臼井先生のお弟子さんたちが喜ばれます。本当に本当にありがとうございます」

「よかったら、詳しいと思う○○さんのところに案内するよ?」

正直、こらえるのが精一杯で、今でもご好意に甘えればよかったかな、と思う反面、私的な事情があり時間がなかったので、また今度お願いします。
自分の名前を名乗り、本当にありがとうございました。
と、お礼を伝え、お三方は去って行かれました。

そのあと、涙が止まらず、恥ずかしかったです。
が、本当によかった。

こんなに臼井先生の痕跡を辿るのが難しいとは思いもよらなかったんです。そして、一つ一つヒントをクリアして、まさにレイキに導かれるように、人に導かれて辿り着いた答えです。

お三方が言っておられました。

「100年以上前、この鳥居を寄贈されたんやなぁ。全く建て替えておらんのよ、この鳥居。すごいあらけなかったんやろうで」

(※あらけない…ものすごく稼いだ、豪商だった、金持ちだったという意味)

「よかったなぁ、あんた、この人に導かれたんやで」

僕も本当にそう思いました。
そして温かいお三方に感謝です。
しかし、臼井先生、レイキシャワーしてから道が開けるとか、まさにテストされたようで恥ずかしいです。

「またおいでな」

はい、また行きたいと思いました。

GHQにより弾圧され、なかなかない臼井甕男先生の足跡。
臼井先生は確実に生きておられ、人生を歩まれ、弟子を育てられた、その間違いない歴史が、鳥居という入り口に刻まれていました。

これからの多くのレイキを学ぶ方に、ぜひこの地に静かに訪れていただきたいです。

素晴らしい、本当に過ぎた一日でした。


最後に。
帰り際、素晴らしい夕焼けが見られました。

同じ空の下、
同じ場所、
時間は違うけど、一緒です。

長文、読んでいただいて、ありがとうございました。

これが何かの役に立てれば、本当に嬉しいです。