ヘミシンクの一つヘミシンクによる過去世(別の人生)探究:Exploring Other Lives with Hemi-Syncを聞いた体験

今回はヘミシンクの話です。
小生は実はかなり昔からヘミシンクをしていて、何年か中断はしていたのですが、最近またマイブームが起きてきたので、きちんとやり直している状況です。

そんな中で、今回はヘミシンクのうちでも比較的気軽にできる一点シリーズ物、ヘミシンクによる過去世(別の人生)探究:Exploring Other Lives with Hemi-Syncを聞いてみました。Voyageシリーズなどは本格的ですので、もし興味がある人は、坂本政道さんなどの書籍を手にとって見てみるのもいいでしょう。
今回は過去生、つまり前世を調べて、見てみようという趣旨ですが、ヘミシンクを勉強していた小生には過去生というより、現時点の違う人生を見てみようと思いました。

 ツイッターにも書きましたが、基本的に小生は完全転生に対しては否定的です。ダライラマ法王などの極めて特殊な状況を除き、普通は転生をしても自分というものが多くても数十%混じり残って、残りの部分は違うものから構成されると考えています。というものの、このあたりだけで本一冊はかけるでしょうから、別の機会にしたいのですが、大きく考えれば自分ですが、現在のこの肉体で感じられる魂の部分がまるごとそっくり他人に転生するとは考えていません。なぜこんな話をするかというと、先ほど言った残りの部分というのは、何でどこからくるのかというと、これは自分自身です。ハイヤーセルフとか呼ばれますが、まずこの肉体に宿っている魂は、大きな木の根っこだと考えればわかりやすいでしょう。その幹の部分から違うものが補われて、新しい自分が形成されそれが新しい肉体に宿ると考えています。
 
 ですので、死なないと幹に帰れませんから、転生ができないというわけです。そこで一旦幹の部分に戻り、新しい根として出る。ということは、この幹には様々な人生、つまりその時に生きた記憶や人格が残っています。これが、現在、物質界に出ている根のサポートをする霊団や指導霊というものだと思われます。

 本題に戻りますが、根というのは幹からたくさん出ていて、下手をしたら十数の根が物質界に伸びていると思われます。つまり、幹が本来の自分とすると、分化した自分が物質界で十数の人生を送っているわけですから、幹を通じてその人生が見ることができるという話です。実際には、十数ということはあまりなく、おそらく時間軸で考えれば、数本です。つまり、自分自身が同じ時間のこの星の上で(これには疑問があり、おそらく他の星の知的生命体もあるはず)、生活をしているのです。ヘミシンクでは基本的にこのような、自分をI/Thereといい、分化した自分をI/Thereメンバーといいます。

 I/Thereというのは、向こう側の自分という意味で、まさに先ほど述べた幹の部分にあたります。そして、スピリチュアリズムではこれをハイヤーセルフや指導霊団ともいうようです。深いことをいえば、このI/Thereや指導霊団というのは、もっと大きいものの一つでもあるようですが。

 本来の話に戻しまして。今回聞いたのは、Exploring Other Lives で、邦題はともかく英語題名をみれば、Other Livesとなっていることから、本来、このヘミシンクはそういった、「別の自分自身の人生を垣間見る」ということが主眼ではないか、と思います。もちろん、幹に一旦もどるので、過去生は見ることはできるでしょう。
 それで今回、小生は過去生ではなく、他の人生を見ることができましたので、その体験を記してみたいと思います。

 この音源にはガイドがあります。ガイドに従い素直に心を静かに瞑想状態に入っていきます。トイレは予め済ませ、風呂も入り、後は寝るだけの状態に心身をおいておきました。イヤホンで聞くことが必須になりますが、ヘミシンクがうまくいかない人の特徴として、音量が大きすぎるというのがあります。意外と指摘がないのですが、音量が大きれば効果が高いわけでなく、むしろ聴覚に強い刺激を与え続けるので、変性意識を解いてしまうような気がします。音量は聞こえる程度、控えめにしました。

 やがて、光の輪がたくさん見えます。通常の瞑想ではそんな光景は見えませんので明らかに音源よって変性意識に入っていくのが視覚でわかります。たくさんの光の輪を空中を漂うようにくぐって行き、やがて真っ暗な空間にでました。わかる方用に表現すると、Focus15の状態です。暗闇でジタバタせずに待ちます。今回はGateway Voyageというシリーズではないので、音源にまかせてしまいます。ちなみにGatewayシリーズはフリースローの時間などがあり、変性意識を自己鍛錬したり、テーマを自分で決めて意識層を探検したりします。

 スッ、と何かに入るような感じがします。明らかに先ほどの場から移動をしました。物質界に戻った感じがします。目を開けるようにすると、視界がぼんやりとして、少し暗いですが、どこかの部屋のようです。どこだろうと、はっきりしない頭を見渡すと、どうも子供部屋のようです。薄暗いです、壁紙は水玉模様のような宇宙のテーマのようなデフォルメした可愛らしい部屋です。天井から糸でスペースシャトルのような、ロケットのようなものが下がっていて、ぷらぷらしています。しかし匂いが日本的でなく、日本ではないような感じではないと直感をして、地図がないか見渡しています。多分本棚か、机からとったのでしょう、世界地図、それも東と東南アジアが拡大された大きな地図を広げました。日本はどこだろうと見たら、上の方にあります。ここで驚いたのが、

「日本はどこだろう、ここは日本かな」

と、思っていたら、小さい男の声(だと思いますが、テレパスな感じもした)で、

「日本はここだよ、ここ」

と視界に小さい手が動きます。コミュニケーションが取れましたが、自分も相手も慣れていなく、うまく意思疎通はできません。なんとか分かるように噛み砕いて、

「ここは日本なの?」

と聞いてみます。

「違うよ、日本じゃなくて、僕の国は中国だよ。でも、ずっと南のほうだけどね」

と答えが返ってきました。地図が指を指すのはほとんど中国の南の端でした。ここで意識がぶれ始めます。音源が帰ってくるように催促をしているのがわかります。時間がありません、意識もぐいっと後ろに引っ張られるように感じ、その子から意識の波長がずれていくというか、抜けていくのがわかります。

「おかあさーん(日本語ではない、が、意味はわかった)」

あ、ダメと思いました。男の子が急に立ち上がってしまいました。予想外の動きです。意識が完全にズレ、男の子が驚きました。バランスを崩して、倒れます。

気をつけて、あ、ダメだ。

と思いました。意識がすっとその子から離れた時、男の子がバランスを崩して、窓際の壁に頭をぶつけて座り込みました。すぐに大声で泣き始めました。無理もない、と思ったのは、ぶつけた時に額を切ってしまって思ったより派手に出血しています。

どうしよう、と思い、ドアの方を見て、

「おかあさん、早く来て。息子さんが大変」

と呼びました。ほどなくして、母親がどうしたの?呼んだ?と寝間着のまま来ました。

「大変、どうしたの?切っちゃったの?」

もう本当に申し訳がなかったのですが、音源がどんどんその世界から引き離します。意識はその空間から引っ張られていき、急速に遠くなっていきます。

そして、小生は一旦、Focus15のようなところに戻りましたが、できれば引き返してほしいと言いましたが、音源は目が覚める方向に進んでいます。そこで、おそらくスピリチュアルなガイドだと思いますが、テレパスで意味だけ送ってきました。

「大丈夫、男の子のケガは大したことがないから安心しなさい」

というメッセージでした。自分に責任があるので本当に心配で、今でも心配です。そして、肉体の目が覚めてしまいました。

 これがExploring Other Lives の経験でした。自分の違う人生を見れたことよりも、男の子が大丈夫か今でも心配です。思わぬコミュニケーションがとれたのも嬉しかったのですが、ケガをさせてしまったことが本当に残念です。もちろん、あのようにバランスを崩すと思いませんでしたし、意識だけの自分が受け止めることできませんでしたけど、今でも、とても心配に申し訳なく思っています。

 自己本位ですが、その他にも思ったことがあり、自分の違う人生が若くしてこの世界にいることに、なんというか、絶大な安心を覚えて、嬉しかったのです。こんな気持ちは初めてで、非常にユニークな感情を経験しました。

 これが一連の経験ですが、いつもこのような状態にできるとは限りませんし、初心者はビギナーズラックでできても、ちゃんと練習をしないといけません。お手軽ではありますが、慣れてない最初は眠ってしまったりするはずです。それでも、Gatewayシリーズよりも敷居が低く、体験しやすいはずです。
 あまり期待せずに、できたらいいな、という程度でトライしてみるといいかもしれません。

 それにしても男の子、大丈夫かなぁ…。